【クラファンリターン品】Ampeg Dan Armstrong Lucite Bass

TWEEDEES CLUB

2026/01/28 17:05

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TWEEDEES 5thアルバム制作に向けてのクラウドファンディングの返礼品としてご提供させていただく私物楽器についてのお話を一つ一つしていきたいと思います。

 

https://camp-fire.jp/projects/922124/view

 

今回はAmpeg Dan Armstrong Lucite Bassについて。米Ampeg社で1969年に製造されたベースです。

「楽器はルックスが大事」と言いますが、これはある意味で真理とも思っています。太古の時代から凝った装飾をされた楽器は少なくありません。本当に演奏性や音色のみが大事だったとしたら、そんなことはなかったと思います。自分が美しい楽器と共にステージに立っていると思うだけで、演奏者の気持ちは高揚するものです。料理にも美しい食器や盛り付けが求められるのもおそらく「より美味しく食べてほしい(または「食べたい」)」という気持ちの表れでしょう。なので僕はこの「楽器はルックス」という考え方には大賛成します。

 

だがしかし「これはやり過ぎだろう」という領域に片足突っ込んでいるのが笑、今回ご提供するLucite Bassです!

ご覧ください。透明です。ルーサイトというのはアクリル樹脂の一種だそうですが、60年代のアメリカ人はなんでそんなものでベースギターを作ろうと思ったのか。「いや、かっけえし。」きっとアメリカ訛りの英語でそんなふうに考えたんだろうなと想像します。

 

で、どう考えても見た目重視で作られたと思しきこのルーサイトベースに、97年秋に目をつけたのがシンバルズを結成して間もない東京在住のベーシストでした。リッケンバッカーという大のお気に入りの楽器もありつつ、「ライヴで取り回しの良さそうなショートスケールのベースが欲しい。ただし見た目重視で」と色々思いを巡らせる間に思い至ったのがこれでした。そういえば69年のツアーでストーンズのキース・リチャーズは透明なギターを弾いていて無茶無茶かっこよかったぞ。確かベースもあったはずだ。そう思っていろんな本や雑誌をひっくり返していたら、最初期のスティーリー・ダンのステージでウォルター・ベッカーがまさにそれを弾いている写真を見つけました。っていうかそれしか見つからなかった。「こんなにかっこいいのに有名どころがほとんど使ってない=オレのキャラ立ちに一役買ってくれそうだ」という安直な打算がここで成立します。

 

しかしレアな楽器なのでなかなか見つからないだろなあ、実物もみた事もないし、と思いつつの楽器屋巡りが始まります。当時はネットが発達していなかったので、楽器は足で探すものでした。で。意外なことに初日にあっさり新大久保の中古楽器屋さんで発見しました。縁ですね。もちろんちょっと弾いて即購入。

 

早速家で試しに録音してみると、材質から来るものなのか、ローの重心の低さに驚きました。そしてそのサステインの長さよ。見た目だけじゃなかったのかお前は!知ったかしてすまんかった!やりすぎじゃなかった!

 

確かに「材質が不均質で安定しない”木”でできている」はギター類の楽器の弱点の一つで、グラファイト素材などでその改善を試みた楽器は70年代以降にも登場しています。ルーサイトボディの楽器はその走りだったのかもしれません。

 

ただし、アタックの質が当時の僕の好みとは違っていたので、初期シンバルズのライヴに数回登場はしたものの、レコーディングではシンバルズ「Winter Day Song」のみの使用にとどまりました。しかしその後「Situation Vacant」MVにおいては背景のゼラチンライト演出とともにレイト60’sムードの立役者になってくれました。

 

https://youtu.be/6rS0tOYZMvQ?si=cZDFSyXae7w6UFjd

 

 取り回しの良いショートスケール、握り心地の良いネック、ローの重心の低さ。なにより唯一無二のルックス。いいベースだと思いますよ。おすすめ。

 

沖井

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